ホーム > 両親からのメッセージ: 2010年4月
移植手術成功の御礼
美香子を応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。
現地日付4月9日に移植手術を受け、約8時間にわたった移植手術が無事成功しました。
亡くなられた臓器提供者のご冥福を、心より深く深くお祈り申し上げます。
また、大切なお子様を亡くされた深い悲しみの中、美香子の命をつなげるために、大切な臓器の提供を申し出て下さったご両親・ご親族の皆様に、心から感謝申し上げます。とても言葉に言い尽くせるものではありませんが、本当に本当にありがとうございました。
執刀していただいた加藤友朗先生をはじめ、病院スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
現在、美香子は集中治療室において、抗生剤2種類、拒絶反応の薬3種類、鎮静剤2種類の投与を受けています。
一時、鎮静剤の投与を止めましたが、かなり痛むようで手足をバタバタ動かしたり、人工呼吸器のチューブを強くにぎったりするので、再び鎮静剤の投与を始めました。
痛みはひどいようで、お腹に聴診器を当てるだけでも嫌がります。人工呼吸器を付けているので美香子は泣き声を出せませんが、大粒の涙を流して苦しそうな顔をしています。
はじめに投与していた鎮痛剤では量を増やしても効かなかったため、現在はモルヒネを使っており、数時間起きずにぐっすりと眠っています。
このような状況ですが、医師によると、術後の経過は良好とのことです。人工呼吸器を外してもよい状態になり次第、集中治療室から一般病棟に移ることができると聞いています。
小腸に栄養を入れられるのは7日~10日後になるだろうとのことです。栄養を入れることで拒絶反応を起こすこともあるそうで、慎重に処置する必要があるとのことです。
また、実際に胃が機能するかもまだ不安が残っています。もし胃が機能しないようなら、再手術で胃を摘出しなければならなくなります。
しかし、ひとまず手術が成功したことはとても嬉しいことです。美香子の痛がる表情や辛そうな様子を見るのは心が痛いですが、健康な体になるための通過点として一緒に乗り越えていきます。
ここまで来ることができましたのも、すべて皆様の真心の応援と励ましのお陰です。本当にありがとうございます。
また美香子の笑顔を皆様にお見せできるように、術後の早期回復のために夫婦力を合わせて頑張って参ります。
古谷 信一・香代子
2010年4月13日 02:20 | 個別ページ